1-0 Webデザイナーとは - キャリアと仕事内容
Webデザイナーとは - キャリアと仕事内容¶
Webサイトの見た目と使いやすさを設計・実装するクリエイター。ユーザーとビジネスをつなぐ「体験」を創り出す。
なぜこれを学ぶのか¶
Webデザイナーを目指すなら、まず「何をする仕事なのか」を理解しておくべきである。キャリアパスや必要なスキルを知ることで、学習の方向性が明確になる。
Webデザイナーとは¶
Webデザイナーは、Webサイトやアプリの見た目(UI)と使いやすさ(UX)を設計・実装する専門職である。
デジタル社会において、Webサイトは企業の「顔」である。採用サイト、ECサイト、コーポレートサイト。ユーザーが最初に触れるのは、Webデザイナーが作り上げた画面である。第一印象で離脱されるか、サービスを使ってもらえるかは、デザインにかかっている。
Webデザイナーの3つの業務領域¶
| 領域 | 内容 | 主な作業 |
|---|---|---|
| デザイン | 視覚的な設計 | ワイヤーフレーム、デザインカンプ、UIパーツ作成 |
| コーディング | デザインの実装 | HTML/CSS/JavaScript、レスポンシブ対応 |
| 運用 | 公開後の改善 | 更新作業、分析、A/Bテスト、改善提案 |
組織やプロジェクトによって、デザインのみ担当する場合と、コーディングまで担当する場合がある。近年はデザインとコーディング両方ができる人材の需要が高い。
Web制作の流れ¶
Webサイト制作は、以下のフェーズで進む。Webデザイナーは複数のフェーズに関わる。
各フェーズの詳細¶
| フェーズ | 内容 | 成果物 |
|---|---|---|
| ヒアリング | クライアントの要望・課題を聞き出す | ヒアリングシート、議事録 |
| コンセプト設計 | サイトの目的・ターゲット・方向性を決める | コンセプトシート、ペルソナ |
| サイト設計 | ページ構成・導線を設計する | サイトマップ、ディレクトリ構造 |
| ワイヤーフレーム | レイアウトの骨格を作る | ワイヤーフレーム(モノクロ設計図) |
| デザインカンプ | 実際の見た目を作り込む | デザインカンプ(完成イメージ) |
| コーディング | HTML/CSS/JSで実装する | Webページ |
| テスト・改善 | 動作確認、表示確認、修正 | テスト報告書、修正対応 |
| 公開・運用 | サーバーにアップ、継続的な改善 | 公開サイト、運用マニュアル |
具体的な仕事内容¶
各フェーズでWebデザイナーが行う作業を詳しく見ていこう。
ヒアリング¶
クライアントから要望を聞き出す。Webデザイナーが同席する場合も多い。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 何のためのサイトか(集客、採用、ブランディング等) |
| ターゲット | 誰に向けたサイトか(年齢、性別、職業等) |
| 競合 | 参考にしたいサイト、差別化ポイント |
| 納期 | いつまでに公開したいか |
| 予算 | どの程度の規模で制作するか |
| 素材 | 写真、ロゴ、テキストの有無 |
「かっこいいサイトにしたい」では制作できない。具体的な要件を引き出すのがヒアリングの目的である。
コンセプト設計¶
ヒアリング内容を整理し、サイトの方向性を決める。
| 成果物 | 内容 |
|---|---|
| ペルソナ | ターゲットユーザーの具体的な人物像 |
| カスタマージャーニー | ユーザーがサイトに来てから行動するまでの流れ |
| トンマナ | トーン&マナー。色、フォント、雰囲気の方向性 |
| 競合分析 | 競合サイトの強み・弱みの整理 |
この段階でクライアントと認識を合わせておかないと、後で「イメージと違う」となる。
サイト設計(ディレクトリ設計)¶
ページ構成と導線を設計する。
example.com/
├── index.html # トップページ
├── about/ # 会社概要
│ └── index.html
├── service/ # サービス紹介
│ ├── index.html
│ ├── web-design/
│ └── coding/
├── works/ # 実績
│ └── index.html
├── blog/ # ブログ
│ └── index.html
└── contact/ # お問い合わせ
└── index.html
ユーザーが目的の情報にたどり着きやすい構造を設計する。
ワイヤーフレーム作成¶
レイアウトの骨格を作る。色やデザインは入れず、配置のみを示す。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| ヘッダー | ロゴ、ナビゲーションの配置 |
| メインビジュアル | ファーストビューの構成 |
| コンテンツエリア | 各セクションの順序と配置 |
| サイドバー | あり/なしの判断 |
| フッター | 連絡先、リンク一覧の配置 |
| CTA | 問い合わせボタンなどの配置 |
ツールはFigma、Adobe XD、または手書きでも良い。重要なのは「何をどこに置くか」を決めること。
デザインカンプ作成¶
ワイヤーフレームに色、画像、フォントを入れて完成イメージを作る。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| カラー | メインカラー、アクセントカラー、背景色 |
| タイポグラフィ | フォントの種類、サイズ、行間 |
| 画像・アイコン | 写真、イラスト、アイコンの選定 |
| 余白 | 要素間のスペース |
| インタラクション | ホバー時の変化、アニメーションの指示 |
クライアントへの最終確認はこの段階で行う。「これで作ります」という合意を得る。
コーディング実装¶
デザインカンプをHTML/CSS/JavaScriptで実装する。
<!-- セマンティックなHTML構造 -->
<header>
<nav>...</nav>
</header>
<main>
<section class="hero">...</section>
<section class="service">...</section>
</main>
<footer>...</footer>
| 実装項目 | 内容 |
|---|---|
| HTML | セマンティックな構造 |
| CSS | レイアウト、装飾、アニメーション |
| JavaScript | 動的な機能(メニュー、スライダー等) |
| レスポンシブ | PC、タブレット、スマホ対応 |
| アクセシビリティ | キーボード操作、スクリーンリーダー対応 |
デザインカンプの意図を正確に理解し、再現するスキルが求められる。
テスト・改善¶
公開前に問題がないか確認する。
| テスト項目 | 内容 |
|---|---|
| クロスブラウザ | Chrome, Safari, Firefox, Edgeで表示確認 |
| デバイス | PC、タブレット、スマホで表示確認 |
| リンク | すべてのリンクが正しく動作するか |
| フォーム | 送信テスト、バリデーション確認 |
| 表示速度 | PageSpeed Insightsでスコア確認 |
| アクセシビリティ | Lighthouseで監査 |
| SEO | meta情報、構造化データの確認 |
問題があれば修正し、再度確認を繰り返す。
一日の仕事の流れ¶
Webデザイナーの典型的な一日を見てみよう。プロジェクトのフェーズによって、作業内容は大きく異なる。
デザインフェーズの一日¶
09:00 出社、メール・Slack確認
- クライアントからのフィードバック確認
- 参考サイトや素材の収集
09:30 朝会(チームミーティング)
- 進捗報告
- 今日のタスク確認
10:00 デザインカンプ作成
- トップページのメインビジュアル作成
- Figmaで作業
12:00 昼休憩
13:00 デザインカンプ作成(続き)
- 下層ページのデザイン
- パーツの作り込み
15:00 社内デザインレビュー
- 先輩やディレクターからフィードバック
- 改善点の洗い出し
16:00 修正作業
- レビューでの指摘を反映
- 細部の調整
17:30 タスク整理・翌日準備
- 進捗の記録
- 明日のタスク確認
18:00 退社
コーディングフェーズの一日¶
09:00 出社、メール・Slack確認
- 承認済みデザインカンプの最終確認
- 実装方針の整理
09:30 朝会(チームミーティング)
10:00 HTML/CSS実装
- セクションごとにマークアップ
- レスポンシブ対応
12:00 昼休憩
13:00 HTML/CSS実装(続き)
- 残りセクションの実装
- ブラウザでの表示確認
15:30 JavaScript実装
- ハンバーガーメニュー
- スライダー、アコーディオン
17:00 動作確認・修正
- クロスブラウザチェック
- 細かい調整
18:00 退社
複数案件を並行する場合¶
経験を積むと、複数の案件を同時に担当することもある。
09:00 案件A:クライアントからの修正依頼対応
- 急ぎの軽微な修正
10:00 案件B:デザインカンプ作成
- メイン作業として集中
12:00 昼休憩
13:00 案件B:デザインカンプ作成(続き)
15:00 案件C:コーディングの質問対応
- 外注先からの問い合わせ
16:00 案件B:デザインカンプ作成(続き)
17:30 各案件の進捗整理
18:00 退社
重要: 同じ案件のデザインとコーディングを同じ日に行うことは稀である。通常は「デザインが承認されてから」コーディングに入る。フェーズが明確に分かれている。
納期前の繁忙期¶
納期が近づくと残業が発生することもある。
18:00 通常の退社時間
↓
18:30 最終調整
- ブラウザ間の表示差異を修正
- 微調整が続く
↓
20:00 クライアント確認依頼
- 「明日の朝までに確認お願いします」
↓
21:00 退社
スケジュール管理が重要。余裕を持った計画を立てることが求められる。
必要なスキルセット¶
Webデザイナーに必要なスキルを、レベル別に整理する。
基本スキル(必須)¶
| スキル | 内容 |
|---|---|
| HTML/CSS | セマンティックなマークアップ、レイアウト |
| デザインツール | Figma, Adobe XD, Photoshop のいずれか |
| レスポンシブ | PC、タブレット、スマホ対応 |
| 色・タイポグラフィ | 配色、フォント選びの基礎知識 |
HTML/CSSは「書けて当たり前」のスキルである。
中級スキル¶
| スキル | 内容 |
|---|---|
| JavaScript | DOM操作、簡単なインタラクション |
| CSS設計 | BEM、FLOCSS等の設計手法 |
| アクセシビリティ | WCAG、ARIA、キーボード対応 |
| Git | バージョン管理、チーム開発 |
| SEO | meta、構造化データ、Core Web Vitals |
上級スキル¶
| スキル | 内容 |
|---|---|
| フレームワーク | React, Vue, Next.js 等 |
| CMS | WordPress, microCMS 等 |
| アニメーション | CSS/JS アニメーション、SVG |
| UI/UX設計 | ユーザーリサーチ、プロトタイピング |
| ディレクション | プロジェクト管理、クライアント折衝 |
推奨資格¶
資格は必須ではないが、スキルの証明として有効である。
| 資格 | 種別 | 内容 |
|---|---|---|
| ウェブデザイン技能検定 | 国家資格 | 厚生労働省認定。3級〜1級 |
| Webクリエイター能力認定試験 | 民間資格 | サーティファイ主催。累計受験者19万人以上 |
| 色彩検定 | 公的資格 | 配色の知識 |
| Illustratorクリエイター能力認定試験 | 民間資格 | グラフィックソフトのスキル証明 |
| Photoshopクリエイター能力認定試験 | 民間資格 | 画像編集のスキル証明 |
ウェブデザイン技能検定の詳細¶
Webデザイナーのための唯一の国家資格(国家検定)である。
| 等級 | 受験資格 | 合格率 | 受験料(学科/実技) |
|---|---|---|---|
| 3級 | 実務経験不問 | 60〜70% | 6,000円 / 8,000円 |
| 2級 | 2年の実務経験 or 3級合格者 | 30〜40% | 7,000円 / 16,000円 |
| 1級 | 7年以上の実務経験等 | 10〜20% | 8,000円 / 25,000円 |
注意: 就職・転職で評価されるのは2級以上。3級は難易度が低いため、スキル証明としては弱い。
Webクリエイター能力認定試験の詳細¶
| 等級 | 合格率 | 受験料 |
|---|---|---|
| スタンダード | 約90% | 5,900円 |
| エキスパート | 約87% | 7,500円 |
合格率が高く難易度は低いが、Web業界で最も受験者数が多い資格である。
キャリアパス¶
Webデザイナーからのキャリアパスは多様である。
(1〜3年目)"] B["Webデザイナー
(3〜5年目)"] C1["Webディレクター"] C2["プロジェクトマネージャー"] D1["UIデザイナー"] D2["UXデザイナー"] D3["アートディレクター"] E1["フロントエンドエンジニア"] E2["フルスタックエンジニア"] E3["マークアップエンジニア"] F1["フリーランス"] F2["起業・独立"] A --> B B --> C1 B --> C2 B --> D1 B --> D2 B --> D3 B --> E1 B --> E2 B --> E3 B --> F1 B --> F2 subgraph ディレクション系 C1 C2 end subgraph デザインスペシャリスト系 D1 D2 D3 end subgraph エンジニア系 E1 E2 E3 end subgraph 独立系 F1 F2 end
各キャリアの特徴¶
| キャリア | 特徴 |
|---|---|
| Webディレクター | プロジェクト全体を管理。クライアント折衝が中心 |
| UIデザイナー | アプリ・サービスのUI設計に特化 |
| UXデザイナー | ユーザー体験全体を設計。リサーチ・分析が中心 |
| アートディレクター | ビジュアル全体の責任者。複数デザイナーを統括 |
| フロントエンドエンジニア | JavaScript中心の開発。React等のフレームワーク |
| フリーランス | 独立して案件を受注。自由度と収入の可能性 |
デザインとコーディング両方ができると、キャリアの選択肢が広がる。
年収・市場価値¶
Webデザイナーの年収目安を示す。企業規模、地域、スキルセットによって大きく異なる。
各調査機関のデータ¶
| 調査元 | 平均年収 |
|---|---|
| doda | 378万円 |
| 求人ボックス | 460万円 |
| 厚生労働省 jobtag | 480.6万円(平均年齢38.3歳) |
年代別の目安¶
| 年代 | 年収目安 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 約290万円 |
| 25〜29歳 | 約350万円 |
| 30〜34歳 | 約410万円 |
| 35〜39歳 | 約450万円 |
| 40歳以上 | 約520万円〜 |
フリーランスの場合¶
| 指標 | 金額 |
|---|---|
| 月額単価(ボリュームゾーン) | 40〜70万円 |
| 年収換算 | 480〜840万円 |
| 時給相場 | 2,000〜5,000円 |
出典: 求人ボックス給料ナビ、doda、厚生労働省職業情報提供サイト jobtag、フリーランスHub(2024〜2025年)
年収を上げるポイント¶
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| コーディング力 | デザインだけでなく実装もできる |
| フレームワーク | React, Vue等のモダン技術 |
| ディレクション | クライアント対応、プロジェクト管理 |
| 専門性 | UI/UX、アクセシビリティ等の専門分野 |
| ポートフォリオ | 実績を示せる作品集 |
フリーランス市場では、「デザイン+コーディング」のセットで受注できると単価が上がりやすい。
他の職種との違い¶
Webデザイナーと他の職種の違いを整理する。
| 職種 | 主な担当領域 | デザインとの関わり |
|---|---|---|
| Webデザイナー | サイトの見た目と使いやすさ | 本業 |
| グラフィックデザイナー | 印刷物、ロゴ、広告 | 紙媒体中心 |
| UIデザイナー | アプリ・サービスのUI | Web以外も含む |
| UXデザイナー | ユーザー体験全体 | リサーチ・分析が中心 |
| フロントエンドエンジニア | JavaScript中心の開発 | デザインを受けて実装 |
| Webディレクター | プロジェクト管理 | デザイナーに指示を出す |
境界は曖昧になりつつある¶
近年、これらの職種の境界は曖昧になっている。
- WebデザイナーがUI/UX設計も担当
- グラフィックデザイナーがWebも担当
- フロントエンドエンジニアがデザインも担当
特に小規模なチームでは、一人が複数の役割を兼ねることが多い。
働き方の選択肢¶
Webデザイナーの働き方は多様である。
| 働き方 | 特徴 |
|---|---|
| 制作会社(受託) | 多様な案件を経験できる。納期に追われることも |
| 事業会社(インハウス) | 自社サービスに深く関わる。安定した働き方 |
| 広告代理店 | 大規模キャンペーン、ブランディング案件 |
| フリーランス | 自由度が高い。営業・経理も自分で行う |
| 副業・パラレル | 本業と並行してデザインを受注 |
| リモートワーク | 場所を選ばない働き方。増加傾向 |
制作会社 vs 事業会社¶
| 観点 | 制作会社 | 事業会社 |
|---|---|---|
| 案件数 | 多い(様々な業界) | 少ない(自社のみ) |
| 関わる深さ | 浅い(納品したら終わり) | 深い(継続的に改善) |
| スキル幅 | 広い(色々な技術を使う) | 深い(特定技術を極める) |
| 裁量 | 小さい(クライアント次第) | 大きい(自分で決められる) |
| 残業 | 多い傾向 | 比較的少ない |
どちらが良いかは、志向性による。経験を積むなら制作会社、腰を据えて働くなら事業会社という選択が多い。
将来性と最新トレンド(2026年)¶
Webデザイナーの将来性と、業界の最新動向を見ていこう。
需要は堅調¶
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| EC市場(BtoC) | 2024年は26.1兆円(前年比5.1%増)。EC化率は9.78%で上昇傾向 |
| DX推進 | 企業のデジタル化でWeb需要増 |
| IT人材不足 | 2030年に最大79万人不足予測(経済産業省、2019年調査) |
出典: 経済産業省「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」、「IT人材需給に関する調査」
補足: IT人材不足の予測は需要の伸び率によって異なり、最小16万人〜最大79万人の幅がある。
Webサイトの需要は今後も続く。ただし、求められるスキルは変化している。
2026年の重要トレンド¶
| トレンド | 内容 |
|---|---|
| ノーコード・ローコード | Webflow, STUDIO等の台頭 |
| AI連携 | AI画像生成、デザイン補助ツール |
| アクセシビリティ | 法規制強化、義務化の流れ |
| パフォーマンス | Core Web Vitalsの重要性 |
| コンポーネント設計 | デザインシステムの普及 |
変化するスキル要件¶
| スキル | 2021年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 静的コーディング | 必須 | 基礎として重要 |
| JavaScript | あると良い | ほぼ必須 |
| アクセシビリティ | 意識高い人のみ | 必須 |
| AIツール活用 | 一部で利用 | 日常的に活用 |
| デザインシステム | 大企業のみ | 中小でも普及 |
「HTMLとCSSだけ書ける」では、市場価値が下がりつつある。JavaScript、アクセシビリティ、AIツールの活用が求められる。
AI時代のWebデザイナー¶
2026年現在、AIがクリエイティブの仕事を変えつつある。Webデザイナーへの影響を考えてみよう。
AIでできること・できないこと¶
| AIでできること | AIでは難しいこと |
|---|---|
| バナー・素材の生成 | ブランドに合った独自のデザイン |
| レイアウトの提案 | クライアントの言語化されていない要望の理解 |
| コードの生成 | ビジネス課題を解決するUI設計 |
| 画像の加工 | ユーザーの行動を考慮した導線設計 |
| 文章の作成 | プレゼン、交渉、合意形成 |
AIは優秀なアシスタントである。しかし、クライアントの課題を理解し、解決策を提案する仕事は人間にしかできない。
AI時代に価値が高まるスキル¶
| スキル | 内容 |
|---|---|
| 課題発見力 | クライアントの真の課題を見抜く |
| 戦略的思考 | ビジネス目標を達成するための設計 |
| コミュニケーション | 要望を引き出し、提案を通す |
| AI活用力 | AIを道具として効率よく使う |
| 品質判断力 | AIの出力を評価・修正できる |
「作業者」から「設計者」へ¶
AIの普及により、単純な作業の価値は下がる。バナーを1枚作る仕事は、AIに代替される可能性がある。
しかし、「どんなバナーを作るべきか」を決める仕事は残る。
| AIに代替されやすい | AIに代替されにくい |
|---|---|
| 指示通りにバナーを作る | どんなバナーが効果的か考える |
| デザインカンプをコーディング | ユーザー体験を設計する |
| 素材を加工する | ブランドの世界観を作る |
「手を動かすだけ」の仕事から「頭を使う」仕事へシフトすることが求められる。
知識への投資は報われる¶
AI依存で「なんとなく動くもの」は作れるようになった。しかし、以下の問題が起きる。
- アクセシビリティが考慮されていない
- パフォーマンスが悪い
- セマンティックでないHTML
- 保守性の低いCSS
これらの問題を見抜き、修正できるのは、基礎を理解している人間だけである。
AIがあるからこそ、基礎の理解がより重要になる。
まとめ¶
- WebデザイナーはWebサイトの見た目と使いやすさを設計・実装する職種
- 制作の流れは「ヒアリング→設計→デザイン→実装→テスト→運用」
- 基本スキル(HTML/CSS、デザインツール)から段階的に習得する
- キャリアパスは多様。ディレクター、UIデザイナー、フロントエンドエンジニアなど
- 年収は経験とスキルで280万〜800万円と幅広い
- アクセシビリティ、JavaScript、AIツール活用が2026年の必須スキル
- AI時代でも、課題発見力・戦略的思考を持つデザイナーは必要とされる
用語¶
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| UI | User Interface。ユーザーが触れる画面の見た目 |
| UX | User Experience。ユーザーが得る体験全体 |
| ワイヤーフレーム | レイアウトの骨格を示す設計図 |
| デザインカンプ | 完成イメージを示すデザイン |
| レスポンシブ | 画面サイズに応じてレイアウトが変わる設計 |
| コーディング | HTML/CSS/JSでデザインを実装すること |
| CMS | Content Management System。コンテンツ管理システム |
| アクセシビリティ | 障害の有無に関わらず利用できること |
| ペルソナ | ターゲットユーザーの具体的な人物像 |
| トンマナ | トーン&マナー。デザインの雰囲気・方向性 |
次の記事¶
HTMLの基礎から学びたい方はこちら。