2026年1月26日 Tech

1-0 Webデザイナーとは - キャリアと仕事内容

Webデザイナーとは - キャリアと仕事内容

Webサイトの見た目と使いやすさを設計・実装するクリエイター。ユーザーとビジネスをつなぐ「体験」を創り出す。


なぜこれを学ぶのか

Webデザイナーを目指すなら、まず「何をする仕事なのか」を理解しておくべきである。キャリアパスや必要なスキルを知ることで、学習の方向性が明確になる。


Webデザイナーとは

Webデザイナーは、Webサイトやアプリの見た目(UI)と使いやすさ(UX)を設計・実装する専門職である。

デジタル社会において、Webサイトは企業の「顔」である。採用サイト、ECサイト、コーポレートサイト。ユーザーが最初に触れるのは、Webデザイナーが作り上げた画面である。第一印象で離脱されるか、サービスを使ってもらえるかは、デザインにかかっている。

Webデザイナーの3つの業務領域

flowchart LR subgraph デザイン D1["ワイヤーフレーム"] D2["デザインカンプ"] D3["UIパーツ作成"] end subgraph コーディング C1["HTML/CSS"] C2["JavaScript"] C3["レスポンシブ対応"] end subgraph 運用 O1["更新作業"] O2["分析・改善"] O3["A/Bテスト"] end デザイン --> コーディング --> 運用 運用 -.->|"フィードバック"| デザイン
領域 内容 主な作業
デザイン 視覚的な設計 ワイヤーフレーム、デザインカンプ、UIパーツ作成
コーディング デザインの実装 HTML/CSS/JavaScript、レスポンシブ対応
運用 公開後の改善 更新作業、分析、A/Bテスト、改善提案

組織やプロジェクトによって、デザインのみ担当する場合と、コーディングまで担当する場合がある。近年はデザインとコーディング両方ができる人材の需要が高い。


Web制作の流れ

Webサイト制作は、以下のフェーズで進む。Webデザイナーは複数のフェーズに関わる。

flowchart LR A["ヒアリング"] --> B["コンセプト設計"] B --> C["サイト設計"] C --> D["ワイヤーフレーム"] D --> E["デザインカンプ"] E --> F["コーディング"] F --> G["テスト・改善"] G --> H["公開・運用"]

各フェーズの詳細

フェーズ 内容 成果物
ヒアリング クライアントの要望・課題を聞き出す ヒアリングシート、議事録
コンセプト設計 サイトの目的・ターゲット・方向性を決める コンセプトシート、ペルソナ
サイト設計 ページ構成・導線を設計する サイトマップ、ディレクトリ構造
ワイヤーフレーム レイアウトの骨格を作る ワイヤーフレーム(モノクロ設計図)
デザインカンプ 実際の見た目を作り込む デザインカンプ(完成イメージ)
コーディング HTML/CSS/JSで実装する Webページ
テスト・改善 動作確認、表示確認、修正 テスト報告書、修正対応
公開・運用 サーバーにアップ、継続的な改善 公開サイト、運用マニュアル

具体的な仕事内容

各フェーズでWebデザイナーが行う作業を詳しく見ていこう。

ヒアリング

クライアントから要望を聞き出す。Webデザイナーが同席する場合も多い。

確認項目 内容
目的 何のためのサイトか(集客、採用、ブランディング等)
ターゲット 誰に向けたサイトか(年齢、性別、職業等)
競合 参考にしたいサイト、差別化ポイント
納期 いつまでに公開したいか
予算 どの程度の規模で制作するか
素材 写真、ロゴ、テキストの有無

「かっこいいサイトにしたい」では制作できない。具体的な要件を引き出すのがヒアリングの目的である。

コンセプト設計

ヒアリング内容を整理し、サイトの方向性を決める。

成果物 内容
ペルソナ ターゲットユーザーの具体的な人物像
カスタマージャーニー ユーザーがサイトに来てから行動するまでの流れ
トンマナ トーン&マナー。色、フォント、雰囲気の方向性
競合分析 競合サイトの強み・弱みの整理

この段階でクライアントと認識を合わせておかないと、後で「イメージと違う」となる。

サイト設計(ディレクトリ設計)

ページ構成と導線を設計する。

example.com/
├── index.html          # トップページ
├── about/              # 会社概要
│   └── index.html
├── service/            # サービス紹介
│   ├── index.html
│   ├── web-design/
│   └── coding/
├── works/              # 実績
│   └── index.html
├── blog/               # ブログ
│   └── index.html
└── contact/            # お問い合わせ
    └── index.html
flowchart TB A["トップページ"] B["会社概要"] C["サービス"] D["実績"] E["ブログ"] F["お問い合わせ"] A --> B A --> C A --> D A --> E A --> F C --> C1["Webデザイン"] C --> C2["コーディング"]

ユーザーが目的の情報にたどり着きやすい構造を設計する。

ワイヤーフレーム作成

レイアウトの骨格を作る。色やデザインは入れず、配置のみを示す。

flowchart LR subgraph WF["ワイヤーフレーム"] direction TB W1["□ ヘッダー"] W2["□ メインビジュアル"] W3["□ コンテンツ"] W4["□ フッター"] W1 --- W2 --- W3 --- W4 end WF -->|"色・画像・フォント"| DC subgraph DC["デザインカンプ"] direction TB D1["🎨 ヘッダー"] D2["🖼️ メインビジュアル"] D3["📝 コンテンツ"] D4["📋 フッター"] D1 --- D2 --- D3 --- D4 end
要素 内容
ヘッダー ロゴ、ナビゲーションの配置
メインビジュアル ファーストビューの構成
コンテンツエリア 各セクションの順序と配置
サイドバー あり/なしの判断
フッター 連絡先、リンク一覧の配置
CTA 問い合わせボタンなどの配置

ツールはFigma、Adobe XD、または手書きでも良い。重要なのは「何をどこに置くか」を決めること。

デザインカンプ作成

ワイヤーフレームに色、画像、フォントを入れて完成イメージを作る。

要素 内容
カラー メインカラー、アクセントカラー、背景色
タイポグラフィ フォントの種類、サイズ、行間
画像・アイコン 写真、イラスト、アイコンの選定
余白 要素間のスペース
インタラクション ホバー時の変化、アニメーションの指示

クライアントへの最終確認はこの段階で行う。「これで作ります」という合意を得る。

コーディング実装

デザインカンプをHTML/CSS/JavaScriptで実装する。

<!-- セマンティックなHTML構造 -->
<header>
    <nav>...</nav>
</header>
<main>
    <section class="hero">...</section>
    <section class="service">...</section>
</main>
<footer>...</footer>
実装項目 内容
HTML セマンティックな構造
CSS レイアウト、装飾、アニメーション
JavaScript 動的な機能(メニュー、スライダー等)
レスポンシブ PC、タブレット、スマホ対応
アクセシビリティ キーボード操作、スクリーンリーダー対応

デザインカンプの意図を正確に理解し、再現するスキルが求められる。

テスト・改善

公開前に問題がないか確認する。

テスト項目 内容
クロスブラウザ Chrome, Safari, Firefox, Edgeで表示確認
デバイス PC、タブレット、スマホで表示確認
リンク すべてのリンクが正しく動作するか
フォーム 送信テスト、バリデーション確認
表示速度 PageSpeed Insightsでスコア確認
アクセシビリティ Lighthouseで監査
SEO meta情報、構造化データの確認

問題があれば修正し、再度確認を繰り返す。


一日の仕事の流れ

Webデザイナーの典型的な一日を見てみよう。プロジェクトのフェーズによって、作業内容は大きく異なる。

デザインフェーズの一日

09:00  出社、メール・Slack確認
       - クライアントからのフィードバック確認
       - 参考サイトや素材の収集

09:30  朝会(チームミーティング)
       - 進捗報告
       - 今日のタスク確認

10:00  デザインカンプ作成
       - トップページのメインビジュアル作成
       - Figmaで作業

12:00  昼休憩

13:00  デザインカンプ作成(続き)
       - 下層ページのデザイン
       - パーツの作り込み

15:00  社内デザインレビュー
       - 先輩やディレクターからフィードバック
       - 改善点の洗い出し

16:00  修正作業
       - レビューでの指摘を反映
       - 細部の調整

17:30  タスク整理・翌日準備
       - 進捗の記録
       - 明日のタスク確認

18:00  退社

コーディングフェーズの一日

09:00  出社、メール・Slack確認
       - 承認済みデザインカンプの最終確認
       - 実装方針の整理

09:30  朝会(チームミーティング)

10:00  HTML/CSS実装
       - セクションごとにマークアップ
       - レスポンシブ対応

12:00  昼休憩

13:00  HTML/CSS実装(続き)
       - 残りセクションの実装
       - ブラウザでの表示確認

15:30  JavaScript実装
       - ハンバーガーメニュー
       - スライダー、アコーディオン

17:00  動作確認・修正
       - クロスブラウザチェック
       - 細かい調整

18:00  退社

複数案件を並行する場合

経験を積むと、複数の案件を同時に担当することもある。

09:00  案件A:クライアントからの修正依頼対応
       - 急ぎの軽微な修正

10:00  案件B:デザインカンプ作成
       - メイン作業として集中

12:00  昼休憩

13:00  案件B:デザインカンプ作成(続き)

15:00  案件C:コーディングの質問対応
       - 外注先からの問い合わせ

16:00  案件B:デザインカンプ作成(続き)

17:30  各案件の進捗整理

18:00  退社

重要: 同じ案件のデザインとコーディングを同じ日に行うことは稀である。通常は「デザインが承認されてから」コーディングに入る。フェーズが明確に分かれている。

納期前の繁忙期

納期が近づくと残業が発生することもある。

18:00  通常の退社時間
       ↓
18:30  最終調整
       - ブラウザ間の表示差異を修正
       - 微調整が続く
       ↓
20:00  クライアント確認依頼
       - 「明日の朝までに確認お願いします」
       ↓
21:00  退社

スケジュール管理が重要。余裕を持った計画を立てることが求められる。


必要なスキルセット

Webデザイナーに必要なスキルを、レベル別に整理する。

flowchart TB subgraph 上級["上級スキル"] U1["React/Vue/Next.js"] U2["UI/UX設計"] U3["ディレクション"] end subgraph 中級["中級スキル"] M1["JavaScript"] M2["CSS設計(BEM等)"] M3["Git"] M4["アクセシビリティ"] end subgraph 基本["基本スキル(必須)"] B1["HTML/CSS"] B2["デザインツール(Figma等)"] B3["レスポンシブ"] B4["色・タイポグラフィ"] end 基本 --> 中級 --> 上級

基本スキル(必須)

スキル 内容
HTML/CSS セマンティックなマークアップ、レイアウト
デザインツール Figma, Adobe XD, Photoshop のいずれか
レスポンシブ PC、タブレット、スマホ対応
色・タイポグラフィ 配色、フォント選びの基礎知識

HTML/CSSは「書けて当たり前」のスキルである。

中級スキル

スキル 内容
JavaScript DOM操作、簡単なインタラクション
CSS設計 BEM、FLOCSS等の設計手法
アクセシビリティ WCAG、ARIA、キーボード対応
Git バージョン管理、チーム開発
SEO meta、構造化データ、Core Web Vitals

上級スキル

スキル 内容
フレームワーク React, Vue, Next.js 等
CMS WordPress, microCMS 等
アニメーション CSS/JS アニメーション、SVG
UI/UX設計 ユーザーリサーチ、プロトタイピング
ディレクション プロジェクト管理、クライアント折衝

推奨資格

資格は必須ではないが、スキルの証明として有効である。

資格 種別 内容
ウェブデザイン技能検定 国家資格 厚生労働省認定。3級〜1級
Webクリエイター能力認定試験 民間資格 サーティファイ主催。累計受験者19万人以上
色彩検定 公的資格 配色の知識
Illustratorクリエイター能力認定試験 民間資格 グラフィックソフトのスキル証明
Photoshopクリエイター能力認定試験 民間資格 画像編集のスキル証明
ウェブデザイン技能検定の詳細

Webデザイナーのための唯一の国家資格(国家検定)である。

等級 受験資格 合格率 受験料(学科/実技)
3級 実務経験不問 60〜70% 6,000円 / 8,000円
2級 2年の実務経験 or 3級合格者 30〜40% 7,000円 / 16,000円
1級 7年以上の実務経験等 10〜20% 8,000円 / 25,000円

注意: 就職・転職で評価されるのは2級以上。3級は難易度が低いため、スキル証明としては弱い。

Webクリエイター能力認定試験の詳細
等級 合格率 受験料
スタンダード 約90% 5,900円
エキスパート 約87% 7,500円

合格率が高く難易度は低いが、Web業界で最も受験者数が多い資格である。


キャリアパス

Webデザイナーからのキャリアパスは多様である。

flowchart TB A["ジュニアWebデザイナー
(1〜3年目)"] B["Webデザイナー
(3〜5年目)"] C1["Webディレクター"] C2["プロジェクトマネージャー"] D1["UIデザイナー"] D2["UXデザイナー"] D3["アートディレクター"] E1["フロントエンドエンジニア"] E2["フルスタックエンジニア"] E3["マークアップエンジニア"] F1["フリーランス"] F2["起業・独立"] A --> B B --> C1 B --> C2 B --> D1 B --> D2 B --> D3 B --> E1 B --> E2 B --> E3 B --> F1 B --> F2 subgraph ディレクション系 C1 C2 end subgraph デザインスペシャリスト系 D1 D2 D3 end subgraph エンジニア系 E1 E2 E3 end subgraph 独立系 F1 F2 end

各キャリアの特徴

キャリア 特徴
Webディレクター プロジェクト全体を管理。クライアント折衝が中心
UIデザイナー アプリ・サービスのUI設計に特化
UXデザイナー ユーザー体験全体を設計。リサーチ・分析が中心
アートディレクター ビジュアル全体の責任者。複数デザイナーを統括
フロントエンドエンジニア JavaScript中心の開発。React等のフレームワーク
フリーランス 独立して案件を受注。自由度と収入の可能性

デザインとコーディング両方ができると、キャリアの選択肢が広がる。


年収・市場価値

Webデザイナーの年収目安を示す。企業規模、地域、スキルセットによって大きく異なる。

各調査機関のデータ

調査元 平均年収
doda 378万円
求人ボックス 460万円
厚生労働省 jobtag 480.6万円(平均年齢38.3歳)

年代別の目安

年代 年収目安
20〜24歳 約290万円
25〜29歳 約350万円
30〜34歳 約410万円
35〜39歳 約450万円
40歳以上 約520万円〜

フリーランスの場合

指標 金額
月額単価(ボリュームゾーン) 40〜70万円
年収換算 480〜840万円
時給相場 2,000〜5,000円

出典: 求人ボックス給料ナビ、doda、厚生労働省職業情報提供サイト jobtag、フリーランスHub(2024〜2025年)

年収を上げるポイント

ポイント 内容
コーディング力 デザインだけでなく実装もできる
フレームワーク React, Vue等のモダン技術
ディレクション クライアント対応、プロジェクト管理
専門性 UI/UX、アクセシビリティ等の専門分野
ポートフォリオ 実績を示せる作品集

フリーランス市場では、「デザイン+コーディング」のセットで受注できると単価が上がりやすい。


他の職種との違い

Webデザイナーと他の職種の違いを整理する。

職種 主な担当領域 デザインとの関わり
Webデザイナー サイトの見た目と使いやすさ 本業
グラフィックデザイナー 印刷物、ロゴ、広告 紙媒体中心
UIデザイナー アプリ・サービスのUI Web以外も含む
UXデザイナー ユーザー体験全体 リサーチ・分析が中心
フロントエンドエンジニア JavaScript中心の開発 デザインを受けて実装
Webディレクター プロジェクト管理 デザイナーに指示を出す

境界は曖昧になりつつある

近年、これらの職種の境界は曖昧になっている。

  • WebデザイナーがUI/UX設計も担当
  • グラフィックデザイナーがWebも担当
  • フロントエンドエンジニアがデザインも担当

特に小規模なチームでは、一人が複数の役割を兼ねることが多い。


働き方の選択肢

Webデザイナーの働き方は多様である。

働き方 特徴
制作会社(受託) 多様な案件を経験できる。納期に追われることも
事業会社(インハウス) 自社サービスに深く関わる。安定した働き方
広告代理店 大規模キャンペーン、ブランディング案件
フリーランス 自由度が高い。営業・経理も自分で行う
副業・パラレル 本業と並行してデザインを受注
リモートワーク 場所を選ばない働き方。増加傾向

制作会社 vs 事業会社

観点 制作会社 事業会社
案件数 多い(様々な業界) 少ない(自社のみ)
関わる深さ 浅い(納品したら終わり) 深い(継続的に改善)
スキル幅 広い(色々な技術を使う) 深い(特定技術を極める)
裁量 小さい(クライアント次第) 大きい(自分で決められる)
残業 多い傾向 比較的少ない

どちらが良いかは、志向性による。経験を積むなら制作会社、腰を据えて働くなら事業会社という選択が多い。


将来性と最新トレンド(2026年)

Webデザイナーの将来性と、業界の最新動向を見ていこう。

需要は堅調

指標 内容
EC市場(BtoC) 2024年は26.1兆円(前年比5.1%増)。EC化率は9.78%で上昇傾向
DX推進 企業のデジタル化でWeb需要増
IT人材不足 2030年に最大79万人不足予測(経済産業省、2019年調査)

出典: 経済産業省「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」、「IT人材需給に関する調査」

補足: IT人材不足の予測は需要の伸び率によって異なり、最小16万人〜最大79万人の幅がある。

Webサイトの需要は今後も続く。ただし、求められるスキルは変化している。

2026年の重要トレンド

トレンド 内容
ノーコード・ローコード Webflow, STUDIO等の台頭
AI連携 AI画像生成、デザイン補助ツール
アクセシビリティ 法規制強化、義務化の流れ
パフォーマンス Core Web Vitalsの重要性
コンポーネント設計 デザインシステムの普及

変化するスキル要件

スキル 2021年 2026年
静的コーディング 必須 基礎として重要
JavaScript あると良い ほぼ必須
アクセシビリティ 意識高い人のみ 必須
AIツール活用 一部で利用 日常的に活用
デザインシステム 大企業のみ 中小でも普及

「HTMLとCSSだけ書ける」では、市場価値が下がりつつある。JavaScript、アクセシビリティ、AIツールの活用が求められる。


AI時代のWebデザイナー

2026年現在、AIがクリエイティブの仕事を変えつつある。Webデザイナーへの影響を考えてみよう。

AIでできること・できないこと

AIでできること AIでは難しいこと
バナー・素材の生成 ブランドに合った独自のデザイン
レイアウトの提案 クライアントの言語化されていない要望の理解
コードの生成 ビジネス課題を解決するUI設計
画像の加工 ユーザーの行動を考慮した導線設計
文章の作成 プレゼン、交渉、合意形成

AIは優秀なアシスタントである。しかし、クライアントの課題を理解し、解決策を提案する仕事は人間にしかできない。

AI時代に価値が高まるスキル

スキル 内容
課題発見力 クライアントの真の課題を見抜く
戦略的思考 ビジネス目標を達成するための設計
コミュニケーション 要望を引き出し、提案を通す
AI活用力 AIを道具として効率よく使う
品質判断力 AIの出力を評価・修正できる

「作業者」から「設計者」へ

AIの普及により、単純な作業の価値は下がる。バナーを1枚作る仕事は、AIに代替される可能性がある。

しかし、「どんなバナーを作るべきか」を決める仕事は残る。

flowchart TB subgraph 従来["従来のWebデザイナー"] T1["指示を受ける"] T2["手を動かす"] T3["納品する"] T1 --> T2 --> T3 end subgraph AI時代["AI時代のWebデザイナー"] A1["課題を発見する"] A2["戦略を立てる"] A3["AIに指示を出す"] A4["品質を判断する"] A5["クライアントに提案する"] A1 --> A2 --> A3 --> A4 --> A5 end 従来 -->|"価値の移行"| AI時代
AIに代替されやすい AIに代替されにくい
指示通りにバナーを作る どんなバナーが効果的か考える
デザインカンプをコーディング ユーザー体験を設計する
素材を加工する ブランドの世界観を作る

「手を動かすだけ」の仕事から「頭を使う」仕事へシフトすることが求められる。

知識への投資は報われる

AI依存で「なんとなく動くもの」は作れるようになった。しかし、以下の問題が起きる。

  • アクセシビリティが考慮されていない
  • パフォーマンスが悪い
  • セマンティックでないHTML
  • 保守性の低いCSS

これらの問題を見抜き、修正できるのは、基礎を理解している人間だけである。

AIがあるからこそ、基礎の理解がより重要になる。


まとめ

  • WebデザイナーはWebサイトの見た目と使いやすさを設計・実装する職種
  • 制作の流れは「ヒアリング→設計→デザイン→実装→テスト→運用」
  • 基本スキル(HTML/CSS、デザインツール)から段階的に習得する
  • キャリアパスは多様。ディレクター、UIデザイナー、フロントエンドエンジニアなど
  • 年収は経験とスキルで280万〜800万円と幅広い
  • アクセシビリティ、JavaScript、AIツール活用が2026年の必須スキル
  • AI時代でも、課題発見力・戦略的思考を持つデザイナーは必要とされる

用語

用語 説明
UI User Interface。ユーザーが触れる画面の見た目
UX User Experience。ユーザーが得る体験全体
ワイヤーフレーム レイアウトの骨格を示す設計図
デザインカンプ 完成イメージを示すデザイン
レスポンシブ 画面サイズに応じてレイアウトが変わる設計
コーディング HTML/CSS/JSでデザインを実装すること
CMS Content Management System。コンテンツ管理システム
アクセシビリティ 障害の有無に関わらず利用できること
ペルソナ ターゲットユーザーの具体的な人物像
トンマナ トーン&マナー。デザインの雰囲気・方向性

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1-1 HTMLの基礎


Webデザイン #Webデザイナー #キャリア #フロントエンド #Web制作

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